J・K・ローリングによる世界的ベストセラーシリーズの映画化もいよいよこの最終章第2部をもって完結する。スタートして10年。主演者3人がスクリーンの上で実際に年を重ねていくというシリーズは史上初。今後もまず生まれないだろう。副題になっている「死の秘宝」とは「ニワトコの杖」「蘇りの石」「透明マント」の3点で、3点がそろえば死に打ち克つことができるという。おさらいをしておくと、ニワトコの杖は、死んだダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)からセブルス・スネイプ(アラン・リックマン)が奪い取り、ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)に献上した。杖が卿の手に渡っただけで、ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)に勝ち目はないのだが、卿の魂が収めてある7つの分霊箱すべてを破壊す れば、ハリーは卿に勝つことができる。ハリーはロン(ルパート・グリント)とハーマイオニー(エマ・ワトソン)の協力を得て分霊箱を探し、一つずつ壊していく。今回のクライマックス、また全シリーズのクライマックスは、もちろんハリー・ポッターVS ヴォルデモート卿の直接対決。その場面は今やデス・イーターとディメンターに占拠されているホグワーツ魔法学校だ。その結末は….どのようにチンギス·ハーン/パワーに来た
意外な展開が用意されていて、しかも格調のある盛り上がりのなか、この映画史上に名を残す人気シリーズは幕を閉じる。
LORD VOLDEMORT/ TOM RIDDLE: ヴォルデモート卿 /トム・リドル (ヴォルデモートの本名): | Harry Potter. ハリー・ポッター You have fought valiantly . . . but you have allowed your friends to *1 die for you, rather than face me *2 yourself. お前は勇ましく戦っては来たが、私と直接対決せず、友人たちがお前のために死ぬのを許してきた。 |
*1 allowed your friends to
allow 〜 to 「〜することを(人に)許す」「許可する」「認める」
It is not allowed to smoke in this building.
このビル内での喫煙は禁止されている。
ついでに日常会話の表現として"Allow me." を覚えておこう。
女性がドアを開けようとしている時、あるいは重い荷物を持っている時などに、ぼさっと突っ立っている日本人男性。
これはレディーファーストの国では「ブ〜!」である。
さりげなく、スマートに "Allow me." (僕にやらせて下さい)と言ってドアを開け、荷物を持ってあげるのが当たり前のエチケット。
これを言わずに黙って荷物を持とうなどとしたら、かっぱらいと間違えられるから要注意。
中国 "トップ企業"
*2 face me
face 「顔」が動詞になると、「立ち向かう」「直面する」などの意味。
ヴォルデモート卿の次の台詞のconfrontも同じ意味である。
Japan has been facing serious energy problems since the devastating earthquake.
日本は大震災以来深刻なエネルギー問題に直面している。
Let's face it. We are in a big trouble.
しっかり受け入れよう。我々は大きなトラブルに巻き込まれている。
LORD VOLDEMORT: ヴォルデモート卿: | On this night, join me, and confront *2 your fate. 今宵こそは私のそばへ来て、自分の運命と向き合え。 |
HARRY ON BROOM: 箒に乗ったハリー: | C'mon! さあ、早く! |
RON WEASLEY: ロン・ウィーズリー(ハリーの親友): | We can end *3 this. この戦いを終わらせよう。 |
*3 end
動詞になると、「終わらせる」「締めくくる」「決着をつける」の意味。=finish
It is about time to end this power struggle in the cabinet.
内閣内での権力闘争はもういい加減にやめる時だ。
何は、世界中の劇場に何が起こった
HARRY POTTER: ハリー: | I never wanted any of you to die for me. 君らが僕のために死ぬことを望んだことはない。 |
HARRY POTTER: ハリー: | Come on, Tom. Let's finish this the way we started it *4 — together! さあ、トム(ハリーは卿の本名を呼んで)。始めたのと同様の方法で終わらせよう。一緒に! |
*4 the way we started it
「始めたのと同じ方法で」
I love the way you laugh.
あなたの笑い方が好きだ。
I don't like the way you eat.
あなたのものの食べ方がイヤだ。
The way we were 「あの頃の私たち」という映画もあった。ロバート・レッドフォードとバーブラ・ストライサンド共演の名作メロドラマ。同じタイトルの主題歌も大ヒット。今も時々、耳にする。
LORD VOLDEMORT: ヴォルデモート卿: | Only I can live forever! 俺だけが永遠に生き残ることが出来る。 |
ついでに…
10年前にスタートしたJ・K・ローリング原作の「ハリポタ」シリーズ。全7巻の小説で8本の映画を送り出し、ワーナー・ブラザースのドル箱として大きな貢献をした。 2001年の1作目の時のD・ラドクリフは12歳だったのが今は22歳。E・ワトソンが一番若く当時の10歳が現在20歳。R・グリントは13歳が23歳。私は3作目ぐらいの時の彼らに会ったことがあるが、まだまだ子供っぽく、イギリスの子供らしくとてもお行儀がよかったことを思い出す。ハリポタ温室ですくすく育った彼らが、厳しい芸能界で今後どう生き抜くかが見ものだ。少なくともラドクリフはすでにロンドンとブロードウェイの舞台で大活躍。ハリー・ポッターのイメージにとらわれず、実力若手として好調なスタートを切っている。
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